上士幌ホロロジー上士幌ホロロジー

上士幌ホロロジー公式Instagram 上士幌ホロロジー公式twitter 上士幌ホロロジー公式Facebook
検索
メニュー
今日のかみしほろ
5.3(水)
5℃
  • ホーム
  • 上士幌ホロロジーについて
  • かみしほろの暮らし
  • かみしほろの文化
  • かみしほろの遊び
  • スマホロ通信
  • まちの広報
  • メンバー募集
  • お問い合わせ
  • メニュー
  • ホーム
  • ABOUT
  • かみしほろの暮らし
  • かみしほろの文化
  • かみしほろの遊び
  • スマホロ通信
  • まちの広報
  • メンバー募集
  • CONTACT
     

かみしほろの遊び

子どもたちの生きていく力を育む「ナッツクルクル団」(後編)齊藤肇さんインタビュー

2021.4.16
インタビュークラフトキッチンナッツクルクル団西村奈々子

今回は、クラフトキッチンにて齊藤肇さんが主催する「ナッツクルクル団 アートスタジオ」に訪問。肇さんは、ナッツクルクル団は子どもたちの生きる力を育むための活動だとおっしゃいます。(前編)では、ナッツクルクル団の1日を紹介しましたが、その取材後に、肇さんからナッツクルクル団への思いを伺いました。


WRITER

西村 奈々子

大阪出身。父が上士幌に移住。大学卒業まで、父が愛した上士幌に来ている大学生。私もこの町を愛したい。好きな場所は、クラフトキッチンの2階のバルコニー。


ナッツクルクル団への思い

西村

絵本の読み聞かせから始まるのが印象的でした。そこに理由があればぜひお聞きしたいです。

肇さん

今回は「森の、たからもの」がテーマだったので、木に関する絵本を選びました。絵本からいろいろなことに興味をもつ心だったり、想像力が育まれたらなと思っています。

西村

なるほど。詳しく聞きたいです。

肇さん

例えば、絵本の中から「どの葉っぱが好き?」「今の季節の景色と同じものはどれだろう?」って子どもたちに聞いていくことで、子どもたち自身が木のことをいろいろと自分ごとにしていくんですよね。はじめは他人事のように眺めていた子も「え、どれだろう!」って眺めたときに自分のことになって。自分ごとになったあとに「木の本」で葉っぱのかたちを見せると「本当に僕はどれが好きだろう?」って真剣に考えてくれる。これによって、外に出たときにいろんなことに気がつくアンテナが研ぎ澄まされるようになるんです。

西村

子どもたちが、だんだんと発言するようになって、興味を持ちはじめるのが見ていて伝わってきました。

肇さん

いきなり絵本を見せて興味をもつ子もいれば、そうではない子もいます。みんなに短い時間で興味を向けてもらうようにするんですけど、そこで「こっちを向いて」とか「これを考えてみて」って指示をするんじゃなくて、ワークショップをやっていく中で自然と興味が向いてくるような仕掛けを作っている感じです。その土壌を作ることを本当に大切にしています。木の絵本を読み聞かせたあとに、外に出て実際の木を見ると、絵本の中の世界が自分ごとになって子どもたちはワクワクできるんです。

指示するのではなく、実際にやってみせる

西村

素敵です。読み聞かせのあと、肇さんがレクチャーをしたときに、説明するのではなくて子どもたちと一緒にやっている印象がありました。そこにも意味があるのでしょうか?

肇さん

「こうやります」って言わないようにだけ気を付けています。「私はこうやってみようかな〜?」と言いながら、子どもたちと一緒になってやるように心がけています。すると、「ここに貼ってみて」「こうしたらかわいい!」と子どもたちが自らのイメージを私に伝えてきてくれるんです。「指示するのではなくて、実際にやってみせることで自然に導いていく」を大切にしています。

西村

そのほうが、子どもたちものびのびとできる気がしますね。

肇さん

そうなんです。子どもたちがレクチャーのあとに、「やりたい!やりたい!」とやる気を見せてくれたら成功です。そこでもう私の役目は大体終わりです。ここまでで行った絵本の読み聞かせとレクチャーがその日の8〜9割を決めてしまうんです。F1でいったらもう、アクセル踏んだらブーンってスタートできちゃうような、その状況にしておかないと、短い時間ではできない(笑)。これを普通の幼稚園とか保育園でやるなら、時間をかけて段階を踏むんだけど。それを私は全部で2時間でやろうとしているから、こういうやり方になるんです。

西村

材料が驚くほど充実していたのですが、そこにも何かこだわりがあるんですか?

肇さん

子どもたちの作品のクオリティが下がらないように、材料にはこだわっています。自然と組み合わせても違和感のないもの。素材のせいで安っぽく見える材料は選ばないようにしています。

西村

子どもたちのために、ほかにも気にかけていることはありますか?

肇さん

透明人間になった気持ちでその場にいることです。提案はしますが、大人からこうしたらいい、などの「指示」は出さない。それはその場に居合わせた大人の方々にもお願いしています。子どもたちが思いのままに考えて、作れるように環境を整えるのが大人の役割なんです。

西村

最後に、肇さんが理想とするナッツクルクル団のあり方を伺いたいです。

肇さん

子どもたちはみんな生きていく力を宿して生まれてくると思っています。その生きていく力に期待する大人が増えてほしいと思っています。そんな可能性を持っている子どもたちにとって大人がお節介にならないようにしたくて。生まれながらに持っている本能を最大限に活かして子どもを育てることが、大人の役割だと思います。そして、その生きていく力を育む環境がナッツクルクル団でありたい、思っています。

肇さんがつくりたいのは、

子どもたちの生きていく力を育む

ナッツクルクル団

  • 前の記事

    子どもたちの生きていく力を育む「ナッツクルクル団」(前編)ナッツクルクル団の1日〜のびのびと自由に~

    上士幌小学校の向かい側、はげあん診療所のお隣りに佇む小さなお家が本日の目的地、クラフトキッチンです。玄関先には、紅葉した柏の葉が舞い散っています。子どもたちとお母さん方がもう集まってきていて、子どもたちは楽しそうに落ち葉 […]

  • 次の記事

    勢多小学校の今と、廃校の住人                             

    上士幌町では現在までに10校以上の小学校が閉校となっています。僕自身「閉校」という言葉をどこか遠くに感じていましたが、上士幌町で生活する中でその存在が変わるきっかけが、「2020年3月に糠平小学校が閉校した」と聞いたこと […]

記事一覧に戻る
上士幌ホロロジー公式twitter 上士幌ホロロジー公式Facebook 上士幌ホロロジー公式LINE
関連記事
遊び 2021.4.14

子どもたちの生きていく力を育む「ナッツクルクル団」(前編)ナッツクルクル団の1日〜のびのびと自由に~

上士幌小学校の向かい側、はげあん診療所のお隣りに佇む小さなお家が本日の目的地、クラフトキッチンです。玄関先には、紅葉した柏の葉が舞い散っています。子どもたちとお母さん方がもう集まってきていて、子どもたちは楽しそうに落ち葉 […]

暮らし 2021.2.26

35年間、上士幌町で愛され続ける喫茶店『フォーシーズン』~夫婦で支え合う~

私、西村が上士幌に滞在していた3ヶ月の間、通い詰めていたお気に入りのお店「フォーシーズン」。35年間、愛され続ける理由に迫るべく、お店に立ち続けるご夫婦にお話を伺って来ました。普段、お店ではなかなか聞けない仲良しご夫婦の […]

暮らし 2021.4.12

夫婦円満の秘訣とは?キーワードは「尊敬、補う、一緒にする」

フォーシーズンのご夫婦の取材して、素敵なご夫婦に出会った私は、上士幌町にもっと仲良しご夫婦がいないか探してみたくなりました。すると、斉藤さんご夫婦のお名前が上がってきました。早速、お会いしに行ってみるとダンディーな旦那様 […]

酪農家がラーメン!?夢中で作るラーメンは人を集める!!
暮らし 2020.12.14

酪農家がラーメン屋をやる理由とは?夢中で作るラーメンは人を集める!!【前編】

上士幌で新しいことに取り組んでいる人はいないかと調べていると、「赤い服を着た…」「リーゼントの…」というたくさんの声が。その方は上士幌で育ち、酪農を生業とする矢戸宏和さん。でも、今日は「ラーメン」についてのお話。本当によ […]

暮らし 2020.12.15

酪農家がラーメン屋をやる理由とは?夢中で作るラーメンは人を集める!!【後編】

私が矢戸さんとお会いする約束をするタイミングで「矢戸屋のラーメン食べたいです!」と言っていたのですが、すると「次、出せる場所が見つかったからラーメン作るよ! 食べにおいで!」と矢戸さんからご返事をいただき、念願叶って、取 […]

文化 2020.12.14

家族がいるから、農家ができる〜上士幌でじゃがいも収穫体験〜

今回、訪問させていただく加藤農場さんは、町のお助け人・北上さんにつないでいただいたのがご縁のはじまり。町で何か体験できることを探しているとお伝えしたら「加藤農場さんへ行っておいで!」と、あれよあれよと、調整してくれました […]

RANKING

人気の記事をピックアップ!

1
文化 2021.3.5

上士幌の素晴らしき廃線跡巡り 美しいアーチ橋見学&幻の鉄道・拓鉄を探る!【士幌線篇】

上士幌町の見どころの一つで旅行者を惹きつけているのが、今も残っている国鉄士幌線の廃線跡。特に、鉄道ファンにとっては日本の数ある廃線跡の中でもかなり有名な存在です。しかし、「タウシュベツ川橋梁は知っているけれど、ほかにはど […]

2
暮らし 2021.2.10

農家に嫁いだママたちのホンネ〜農家のママさん座談会〜

上士幌町に広がる十勝らしい畑の景色。皆さんは農家の生活にどんなイメージを持っていますか?今回は、結婚を機に上士幌で生活している3人のママ友さんに集まっていただき、初めて上士幌に来たときの気持ちや町での子育て、農家の奥さん […]

3
酪農家がラーメン!?夢中で作るラーメンは人を集める!!
暮らし 2020.12.14

酪農家がラーメン屋をやる理由とは?夢中で作るラーメンは人を集める!!【前編】

上士幌で新しいことに取り組んでいる人はいないかと調べていると、「赤い服を着た…」「リーゼントの…」というたくさんの声が。その方は上士幌で育ち、酪農を生業とする矢戸宏和さん。でも、今日は「ラーメン」についてのお話。本当によ […]

4
暮らし 2023.1.31

生涯活躍のまちかみしほろ事業担当者の想い -インタビューまとめ記事-

まちづくり会社では町民のチャレンジの後押しをしたり、町民同士で困りごとを解決する仕組みを作ったりと、まちづくりに関するさまざまな事業を行っています。 そんな事業の各担当者に想いを聞いたインタビュー記事をまとめてみました。 […]

5
町のこと 2020.12.14

【上士幌町】牛の糞尿がエネルギーに生まれ変わる!~畜産バイオマスを活用した資源循環・エネルギー地産地消のまちづくり~

酪農が盛んな上士幌町。しかし、今後も増頭する牛の糞尿をどう適切に処理するかが課題としてありました。今回は、バイオガスプラントによる家畜糞尿適性処理の取り組みからスタートした畜産バイオマスを活用したまちづくりについて、役場 […]

6
文化 2021.4.19

勢多小学校の今と、廃校の住人                             

上士幌町では現在までに10校以上の小学校が閉校となっています。僕自身「閉校」という言葉をどこか遠くに感じていましたが、上士幌町で生活する中でその存在が変わるきっかけが、「2020年3月に糠平小学校が閉校した」と聞いたこと […]

7
文化 2023.4.10

3年ぶりの開催!第39回上士幌ウインターバルーンミーティング

一面に広がる雪景色。連日の真冬日。 そんな上士幌町で2月11日と12日に「第39回上士幌ウインターバルーンミーティング2023」が開催され、取材をした2月11日も最低気温は氷点下11.4℃、最高気温も氷点下2.8℃ととて […]

8
文化 2021.1.4

酪農を知ろう!サンクローバー牧場見学【前編】〜1億5000万円!?「酪農界のメリーゴーランド」に迫る牧場探検〜

上士幌町の人気観光地、ナイタイ高原牧場は日本一広い公共牧場として知られていますが、上士幌にはどれだけの牛がいるか知っていますか? なんと、約4万頭です。人口約5,000人の上士幌、町の産業を酪農が支えているといっても過言 […]

9
遊び 2021.3.9

上士幌町ならではの体験!熱気球で空の旅! 

2020年8月末から5カ月間、JICA訓練生として上士幌町に滞在していました。上士幌町ならではの体験をたくさんさせていただいたのですが、その中でも上士幌町といえば「熱気球」。「一度は乗ってみたい!」と思っていたところ、上 […]

10
町のこと 2021.11.8

「妥協せず、自分が納得する生き方を」-縄田柊二・マイミチストーリー

北海道・十勝の上士幌町で「遊ぶ・学ぶ・働く」を体験する1カ月間の滞在型プログラム、それが「MY MICHI プロジェクト」だ。2021年7月〜8月に第4期が開催され、全国から5人の若者が参加した。5人は何を思いこのプログ […]

キーワード検検索

注目のキーワード

人気のタグをピックアップ!

#町民ライター#インタビュー#MYMICHI#体験#ライフスタイル#20代#同級生#関係人口#子育て#町の取組#生活の知恵#アウトドア
生涯活躍のまちかみしほろ 北海道上士幌町 上士幌町観光協会 かみしほろ会社仕事図鑑 北海道 十勝・上士幌町移住ドットコム
Copyright © 株式会社生涯活躍のまちかみしほろ
運営会社 プライバシーポリシー 利用規約