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かみしほろの暮らし

酪農家がラーメン屋をやる理由とは?夢中で作るラーメンは人を集める!!【前編】

酪農家がラーメン!?夢中で作るラーメンは人を集める!!
2020.12.14
インタビューラーメン西村奈々子酪農

上士幌で新しいことに取り組んでいる人はいないかと調べていると、「赤い服を着た…」「リーゼントの…」というたくさんの声が。その方は上士幌で育ち、酪農を生業とする矢戸宏和さん。でも、今日は「ラーメン」についてのお話。本当によくわからない。。ということで、上士幌町民すらも知らないベールに包まれた矢戸さんの想いについてお聞きしてきました。前編では矢戸さんのラーメンに対する想いを、後編では実際にラーメンを食べさせていただきながら伺ったお話をご紹介したいと思います!


西村奈々子

WRITER

西村 奈々子

大阪出身。父が上士幌に移住。大学卒業まで、父が愛した上士幌に来ている大学生。私もこの町を愛したい。好きな場所は、サンクロスのステンドグラスの下。


矢戸ワールド全開の初対面

こんにちは、初めまして、ななこです。大阪から上士幌に来て1カ月、あちこちで噂を聞く「赤い服を着る、リーゼントのおじさま」に会いたくて会いたくて、人づてに紹介をしていただけることとなり、今日は待ちに待ったその矢戸さんとの約束の日。

バッチリきまったリーゼントに、真っ赤のコカコーラのジャケットを羽織っている矢戸さん

前日にしたLINEでの待ち合わせのやりとりのメッセージには、

「私にお付き合いしてくれる方は全員送迎車つき✌︎当日の〇〇時ごろタクシー向かわせるから」

インパクト絶大。もう面白い人確定。

約束の時間少し前に、家の下に降りると、黄色く光るタクシーの文字。あれだ! 矢戸さんが来てる!

「こんばんは〜!はじめまして^^」と言って乗り込むと、バッチリきまったリーゼントに、真っ赤のコカコーラのジャケットを羽織っている矢戸さん。

80年代のアメリカ映画から飛び出してきたのかこの人は、と思わせる出で立ち。2020年からどこかへタイムスリップして連れて行ってくれる車なのか。

車内は矢戸ワールド全開で抑えきれない高揚感! ワクワクが止まらなくて、お話をする食事会場まで質問攻めにしてしまいました。


「人の寄るところを作りたい 人と繋がることをしていたい」

デビュー当時の写真・隣は娘さん
西村奈々子
ななこ

こんにちは、いろんな人からお話を聞いて矢戸さんにお会いしたかったです。矢戸さんって酪農家さんですよね? 町の人たちにはラーメンの矢戸さんって紹介を受けましたけど。

矢戸さん
矢戸さん

そうだね、酪農家になって来年の春で20年になるんだよね。

西村奈々子
ななこ

20年、すごいですね。いきなりなんですが、どうして酪農家さんがラーメンをしているんですか?

矢戸さん
矢戸さん

昔、ガソリンスタンドで働いてたんだけど、その時は仕事をしている最中にいろんな人に会ったんだよね。朝から晩まで。顔を合わす時間はたったの何分間のほんとに短時間なんだけど、いろんな人の顔を見て、話を聞いていた。酪農をやっている時間は人と会うことがないのよ。自分で作らなきゃ横のつながりもできない。だから、「何か人を集めることがやりたい、人の顔が見れる場所に立ちたい」と思ったのがきっかけなんだよね。

西村奈々子
ななこ

人と会ったり、お話するのが好きなんですね。

矢戸さん
矢戸さん

みんなが寄ってくるようなことがやりたいっていうのがきっかけで。だからラーメンが先というよりかはこっちが目的で。何をしたら寄ってくるだろう? って。人がしないことをやらないと人は寄ってこないから。あんまり人がやっていないことをやろうと思って。その結果がラーメンだっただけで、別に最初からラーメンがやりたかったわけではないんだよね。

西村奈々子
ななこ

このラーメンを出し始めたのはいつ頃でしたっけ?

矢戸さん
矢戸さん

2018年9月の秋祭り。そこでラーメンを初めて提供したんだよね。

西村奈々子
ななこ

なぜ、2年前のタイミングだったんですか?

矢戸さん
矢戸さん

いやもうね、そのずっと前から考えてはいたんだけども、思ってても人に言えないことってあるでしょ。笑われんじゃないかなって。

そんなんでいたんだけども、どこかで1回目がないと始まらないよね。なんとなく昔からの友人の寺戸さんって人に話をしたときに「寺戸さん実はさ」って相談をしたら、「よしじゃあ今年の秋祭りで1回目をやろう!」って言ってくれて。

西村奈々子
ななこ

寺戸さん、めっちゃノリがいいですね。

矢戸さん
矢戸さん

だから本当に寺戸さんには感謝してるの。寺戸さんがスタートのきっかけになった人。俺2、3年くらい温めてたんじゃないかな。ただ、修行もしてないし、料理ができる人間でもないし、情報を得るのはインターネットくらいしかないのね。

西村奈々子
ななこ

素人同然だったんですね。

矢戸さん
矢戸さん

ラーメンはどうやったらうまくいくのかなとか、何が必要なのかなとか。相談するずっと前から道具は中古で見つけて買って持ってたのさ。

だけどよしやろう! ってなる勇気がなくて。どうしようかなって思ってたら、寺戸さんに「この日ね」って決められたわけでしょ。秋祭りは9月末って。そうなったら、そこまでにレシピ組まなきゃなんないし、麺選ばなきゃなんないし、準備しなきゃなんない。寺戸さんにリミットを設定してもらったのが、よかったんだと思う。

それがないと先延ばしになってしまっていたから、本当に感謝してる。

西村奈々子
ななこ

実際に秋祭りに出店してみて反響はありましたか?

矢戸さん
矢戸さん

寺戸さんの全面協力のもと、寺戸さんは「200食は絶対売れる」って言ってくれたんだけど、俺は「残ったら困るな」って思って、120食分しか用意しなかったんだよね。それが120食は一瞬でなくなってしまって。

当日、行列ができたんだよね。行列なんて予想もしなかったことで、とにかく忙しかったんだけど、誰が来てるのか顔を見る間もないくらい忙しくて、もう楽しくて仕方ない。それが切れてしまったときの待ってる人たちのがっかりした顔が…。

西村奈々子
ななこ

初めてだったのに、そんなに反響があったんですね。すごい。

矢戸さん
矢戸さん

それがものすごい手応えの1日。みんな他の出店の人たちはお祭りが終わるまでやってたんだけど、俺はもう売るものがない。それが辛くて、そしてこんなに楽しいんだ! ってなって。それから味に変化が起きたり、資材に変化が起きたり新しい道具を取り入れたり、いろいろ試行錯誤しながら現在に至るんだよね。

西村奈々子
ななこ

いいですね。こうして楽しい、ワクワクするっていうのがすごい原動力になることが素敵だなあって思います。


「ラーメンは食後のデザートのような楽しみ」

「ラーメンは食後のデザートのような楽しみ」
西村奈々子
ななこ

矢戸さんには酪農という本業があって、趣味というか楽しいこととしてラーメンをされているんですか?

矢戸さん
矢戸さん

うん。でもやろうと思わなきゃやらないでしょう。やらないでいいんだもん。

西村奈々子
ななこ

そうですね、やろうって思う根源にはやっぱり楽しいだったり、喜んでくれる人がいるからってところがあるんですかね?

矢戸さん
矢戸さん

うんうん。だからそれをすることで、俺は本業に戻ったときに、またがんばって時間作ってそれをやろうって思えるから。だからなんていうんだろうな、仕事をうまく回すための、食後のデザートみたいな感じ?

西村奈々子
ななこ

素敵な例えだ(笑)! 主食は酪農、食後のデザートがラーメンってことですよね。

矢戸さん
矢戸さん

そうそう。俺の本業に対して、ラーメンを提供するのはデザートのような楽しみ。それをまたやりたいなあって思う。もちろんね、ラーメンにハマりすぎて本業を倒したらいい笑いもんでしょう。だからこそ、本業をうまく回さないといけない。ラーメンも休まずやらなきゃならないけど。それによって本業をダメにしたらもう町のいい笑いもんだよね、ここにいれなくなっちゃう。

西村奈々子
ななこ

うん、すごく。なんか自分の人生のサイクルのバランスを上手に築かれたんだなあって思います。

矢戸さん
矢戸さん

そんなカッコいいものかわかんないけど(笑)。

西村奈々子
ななこ

いやいや、そんなカッコいいもんですよ!

矢戸さん
矢戸さん

でもね、パチンコ行きたいゴルフがやりたい。じゃあ月曜から金曜まで頑張ろうみたいな。そんなのかな。まあ、パチンコもゴルフも競馬も提供されたサービスであってラーメンは提供されてないっていうだけの違いかな。

西村奈々子
ななこ

だけの違いでもあるし、私たち提供してもらう側としては、喜びを届けてる人っていう認識になりますよね。でも、本人がそれだけ楽しい一心でやれているのが素敵だなあって思います。じゃあ、これからもやれる限りは続けていくんですか?

矢戸さん
矢戸さん

なんか、町のお祭りごとの一つのピースみたいにしてもらっているから。だから、俺が欠けると残念だなあって思ってくれる人がいると思うと止められないよね。

西村奈々子
ななこ

うん、絶対いますよね。それこそどこにいてももう矢戸さんの名前聞きますもん。「あの赤いラーメンの!」って言ってるのを昨日も聞きました。噂の人なんですよ(笑)。

矢戸さん
矢戸さん

悪いことできないね(笑)。

西村奈々子
ななこ

できないですね、こんな小さい町で。できる限りは続けていって楽しんでやっていくって感じですね。

矢戸さん
矢戸さん

続けていきたいし、声かけてもらえるようになったら嬉しいね、いついつこんなことするんだけど来てくれない? みたいな。声かけてもらうと、あーやっててよかったなって思うし。「やとやん」って名前なんだけどこれ(矢戸さんオリジナルのキャラクター)。これもほろんちゃんと同じくらい広まっていくと嬉しいよね。

お会いする前から一体どんな人なんだろう!とワクワクが止まりませんでしたが、実際に会ってお話を伺うと、もっとこの人の想いを知りたい!という感情に駆られました。後編では、実際に矢戸さんのラーメンをいただきながら、まだまだお話を伺っていきたいと思います!


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