願いは叶う。バスケットコートと子育てへの想い。
上士幌町の住宅地を歩いていると素敵な家がいくつも目に入ります。北欧住居のような家や鮮やかな色のカラフルな家、すごく大きな家。今回はその中でも、素敵なバスケットコートがある家の、持ち主の夢とこの町への感謝が込められたストーリーをご紹介します。
WRITER
白髪 憲一
MYMICHI2期生。1995年生。大阪府出身。北海道に上陸するのは今回が初めてですが、上士幌町の魅力にどんどん魅了されて移住検討中。自分が体験、取材して感じた感動を発信したい!
夫婦の夢を実現した家
おおおお!!!!
本村さんのご自宅の近くに来ると、取材陣一同は大興奮。目の前に素敵なバスケットコートが現れたのです! しかも、アスファルトでフリースローラインやスリーポイントラインまでしっかりあります! まるでアメリカにでも来たのかと思うような取材スタートでした。
今回取材させていただくのは、上士幌町に住む本村美沙紀さん。4人の子どもを育てながら上士幌町で夢だった素敵なバスケットコートのある家に住まれている35歳の女性です。
どうぞ、中に上がってください。
早速、リビングに上がらせていただくとシンプルで、おしゃれな内装が広がっていました。
本日はよろしくお願いします。素敵なバスケットコートですね。
ありがとうございます。ずっと夢だったんですよ。
バスケットコート付きのお家を建てるきっかけは何だったんですか?
小学校の頃からバスケットボールをやっていて、バスケットコートのある家は子供の頃からの夢だったんですよ。夫もバスケットボールは大好きで、実は夫は中学生の頃のバスケ部の先輩だったので、当時はほとんど関わりはありませんでしたが、数年後に再び再会して結婚することになりました。なのでバスケットコートのある家は2人の共通の夢でもありました。
あこがれるなぁ。バスケットコートのある家、バスケットボールが好きな人なら皆一度は思ったことがある夢ですね。上士幌町でその夢を叶えたのにはどんなきっかけががあったのですか?
子供4人と夫と暮らしていますが、元々は上士幌町ではなくて、芽室町で暮らしていました。芽室町に住んでいたときも夫の仕事は上士幌町だったので、芽室町から車で1時間くらいかけて出勤していたんです。朝も早いので、朝の3時に家を出ているような感じでした、それだったら職場がある上士幌町に引っ越したほうがよいのではないかと思い、移住を決断しました。
朝3時に起きて1時間の出勤ですか! 大変だったんですね。
そうなんですよ(笑)。私は元々住む場所を変えることにそれほど抵抗がないタイプで、今まで10回くらい引っ越しをしてきて。実はいろいろな町や市で生活してたんですよ。そんな感じだったので上士幌町へ行くのも夫と相談して、すぐに引っ越しが決まったんですよね。
上士幌に住んでからの生活に変化はありましたか?
上士幌に引っ越してから、環境が良い方にガラッと変わりましたね。上士幌に来た頃は町民の方にとても気にかけていただきました。子供も小さくて不安もあったので、優しい言葉をかけてくれたときはすごく嬉しかったですね。上士幌町での生活にはすぐに溶け込むことができて、夫の仕事も軌道に乗って数年後に、夢だったバスケットコートのある家を建てることができました。
家の中からバスケットコートが見えるのはとても素敵ですね。
リビングの窓からバスケットコートが見えるので、長男が練習していると近所の子供たちも遊びに来てくれてるんです。窓から仲良くやっている様子が見えるんですよね。まだ小さい子供もいるので、こうやって抱っこをしながら、今日も頑張ってるなとか楽しそうにやってるなとか思いながら窓からバスケットコートを眺めてたりもしますね。
子供を軸にした生活を
ご近所さんとの交流にもつながっていてすごく素敵ですね。一つの夢が叶ったということですが、今後の目標などありますか?
まずは子供を優先して、生活したいと思っています。まだ小さい子供もいるので、人を傷つけない優しい子に育ってほしいですね。上士幌町は子どもを育てる環境がすごく良くていろいろな制度や施設があるので、活用させてもらっています。この家を買ったときも給付金を申請させていただいて、子供一人あたり100万円も補助金が出たので、すごくありがたかったです。
上士幌町って子育てしやすい町だって聞いていましたが、皆さん実感しているんですね。子供を育てるにあたって、ほかにはどんなところが良いと感じていますか?
町全体が子供のイベントに対して、すごく積極的なイメージがあります。あと、私は看護師の資格を持っているので、時々病院で働いているのですが、本当は人手が足りていないときでも、家の用事があったら用事を優先させていただいたり、子供もたくさんいるので職場でも気にかけていただいたりして、ありがたいなって思いました。なので子供に何かあったときなどはそっちを優先させていただいたりして、働きやすさ、子供への協力、共に満足しています。
子育てや家族を中心に生活できるってすごく良い環境ですね。ちなみに上士幌に来る前から友人はいらっしゃいましたか?
上士幌に移住する前はこの町でほとんど知り合いはいませんでした。でも、息子がバスケットを習っているのですが、そのバスケットチームのコーチがなんと私が小さい頃にバスケットを教えてもらっていたコーチだったんです。
おお!!
息子をミニバスに入れるときに、コーチもこの顔でこの母の名前はもしかしたらあの子かもと気づいてくれて。
なんだか本村さんは、バスケットボールにとても運命のような縁があるんですね。そういうつながりがあると、引っ越してきても少し安心感がありますね。上士幌町への移住はどんな人にお勧めしたいと思いますか?
仕事や子育てなどに対して、ちょっと疲れてる人はいいかもしれないです。私もそうだったんですが、この町の人ってとても優しいんですよね。だから受け入れてくれるし、そんなにぐいぐいコミュニケーションを取ろうとしてくるわけでもなく、私的に程よい距離感ですごく居心地が良いです。
なんだかわかる気がします。
程よいコミュニケーションで話しかけてくれることはとても嬉しいですし、困っているときに助けてくれる。そんな町です。元々そんなに自分から話すタイプではないのでこの町に住んでいる人の温かさを感じています。先ほど話した通り、子育てにも積極的な人も多いですし、町全体もそんな感じなので、そんな人にはぜひこの町への移住を検討してほしいですね。
僕も移住したくなってきたなー。最後に上士幌町の人に向けて何か一言お願いします。
上士幌町の人には感謝しかありません、子育て中で不安だったときに程よい距離感で声をかけてくださってすごく安心できました。今後もどうぞよろしくお願いします!!
「またいつでも遊びにきてください」。そう言ってお見送りしていただいたときに、これからも子どもが集まる素敵なバスケットコートから子どもたちを見守る、本村さんの未来が想像できました。
本村さん、取材を受けてくださり誠にありがとうございました!!