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かみしほろの暮らし

35年間、上士幌町で愛され続ける喫茶店『フォーシーズン』~夫婦で支え合う~

2021.2.26
インタビュー夫婦西村奈々子飲食店

私、西村が上士幌に滞在していた3ヶ月の間、通い詰めていたお気に入りのお店「フォーシーズン」。35年間、愛され続ける理由に迫るべく、お店に立ち続けるご夫婦にお話を伺って来ました。普段、お店ではなかなか聞けない仲良しご夫婦の心の内、お店をやっていての想いなど、心温まるお話がたくさん聞けました。


WRITER

西村 奈々子

大阪出身。父が上士幌に移住。大学卒業まで、父が愛した上士幌に来ている大学生。私もこの町を愛したい。好きな場所は、フォーシーズンのカウンター席。


フォーシーズンの歴史・由来

フォーシーズンは上士幌育ちの髙橋恵子さんが35年前に始めたお店。お店に一緒に立ちウェイターをするのは、関西出身の旦那さまの一夫さん。早速いつもようにカウンターに座ると、一夫さんとのたわいもない会話が始まりました。

ななこ

今日は、改まってなんですけど、お店のこととご夫婦の話をたくさん聞かせてもらいたくてきました。

一夫さん

話せることならなんなりと聞いてちょうだい。

ななこ

フォーシーズンは恵子さんが35年前、25歳の時にこのお店を引き継いで始められたと伺いました。私の歳と変わらない時に、店を持つという決断をされたと思うと、すごいです。

一夫さん

本当、凄すぎるよなあ。

ななこ

ここのフォーシーズンを始められたきっかけは何だったんですか?

恵子さん

昔、他の喫茶店で働いていたんだけど、この建物を売りたいという人がいて、それがきっかけで自分でやろうと思って、始めたんだよね。

ななこ

それは上士幌にある他の喫茶店ですか?

恵子さん

そう、今はなくなっちゃったけどね。その喫茶店で4年くらい働いていたの。

ななこ

自分の店を始めてみようって、思い切ったんですね。

恵子さん

貯金も何もなかったんだけど、失敗したらその借金払えばいい!って思ってやり始めたんだよね。

ななこ

すごい勇気がありますね。かっこいい。

恵子さん

いや、今考えるとできないよね。若さだよね。

ななこ

本当にすごいです。その時にこのお店を買って、ずっと続いているんですもんね。

恵子さん

そうだね。丸35年になるね。

ななこ

フォーシーズンの名前の由来ってあるんですか?

恵子さん

フォーシーズンって四季って意味でしょう。1年中、流行るようにってつけてもらったの。

ななこ

名前の通りですね!ところで気になることがあって、どうしてこんなにもたくさんのメニューが並んでいるんですか?

恵子さん

昔の喫茶店は本当になんでも出したんだよ。田舎の喫茶店はなんでもあるのが普通だから。

ななこ

なんでもあって、美味しくて、お腹いっぱいになる!通わない理由がないんですよね。定食や大盛りを出してるのは昔からですか?

一夫さん

そうね。学生とか若い子が多かったから量を増やしたんやね。

ななこ

今日、日替わりのチキンカツ定食いただいたんですけど、ご飯一合ありますよね(笑)

一夫さん

あるある。

ななこ

毎日どれくらいお米炊いてるんですか?

一夫さん

大体二升(約3キロ)炊いてる。

ななこ

二升!?10合で一升ですもんね。

一夫さん

そう。それでも足りなかったらまた追加で炊く感じやね。

ななこ

ここに来られる人は、皆さん、大盛りを食べるんですか?

一夫さん

割とそう。一番すごかったのは、おかわりできますよって言うた途端に、ライス5杯食べられたことがある。それからは定食に限って「おかわり1杯までできます」に変えたんだよ(笑)

ななこ

大盛りのサービスもやってますよね。

一夫さん

単品は大盛りは100円増でやってるよ。

ななこ

でも、大盛りにしなくても多いですよね。

一夫さん

よその店に比べたら多いよ、全部(笑)

ななこ

間違いないです。やっぱり定食が人気ですか?

一夫さん

全部人気だよ!

ななこ

ですよね!!オムライスもすごい大きいし。

一夫さん

ちなみにお母さんが腱鞘炎になってしまったから、あの特別サイズの大きいオムライスは俺が作るんや。段取りだけは恵子さんにしてもらって、鍋を振るとこからは俺がやってる。

ななこ

力を合わせて作る、素敵ですね。

一夫さん

片手でフライパン振ってるんだよ。4合の米入ってるから長いこと持ってたら手が震えてくるけど(笑)

ななこ

何回見ても大きすぎますよね、、、

一夫さん

オムライス目当てに札幌や旭川からわざわざ食べにきてくれたりするもんね。

ななこ

えー!それってどうやって見つけてるんでしょうね?

一夫さん

ネットかなんかで載ってるじゃないかな!フォーシーズンで多分出てくるんやろうと思うよ。

ななこ

調べてみますね!わあ!お父さん紹介されてますよ!お父さんの写真とオムライス!

一夫さん

え?(笑)

ななこ

記事になってますね!すごい!私もまた記事書いてお父さんもフォーシーズンも有名にしちゃいます(笑)

一夫さん

あはは(笑)頼むわ〜!こうやってお客さんがネットに載せてくれるから、みんな来てくれるんやわ。

いつ来ても、たくさんあるメニューの中から食べたいものを見つけられて、お腹いっぱいに食べられるのがフォーシーズンの魅力です!

一夫さんと恵子さんの出逢い

ななこ

馴れ初めとか聞いてもいいですか?

一夫さん

俺がここで働き出したのは10年ほど前やね。

ななこ

それまでは恵子さんが1人で切り盛りされてたんですか?

一夫さん

いや、それまではもう1人働いてもらっていたんだよ。それで俺が入って、追い出したような形やね(笑)

ななこ

それはそれは(笑)2人は上士幌に来て、知り合ったんですか?

一夫さん

元々関西からこっちにきて、上士幌の企業で勤めてたんだわ。勤めていた時に、ここにお茶を飲みに来てて。それでなんとなーく、気になって…。

ななこ

えー!それでどうなったんですか?

一夫さん

んで、ちょこっと付き合い出してな。

ななこ

え、急展開!

一夫さん

店おって、何時やろなあ、12時近くまで1人でおったんや。

ななこ

一緒にいたいからだ。

一夫さん

そうそう。それからまた会って、付き合い出したんやな。

ななこ

それはこっちに来てすぐ?

一夫さん

いやいや、こっちに来たのが平成7年だから。25年前。

ななこ

上士幌に来て、15年がたってから恵子さんに出会って、それから10年一緒にいるってことですね。

一夫さん

そうそう。

ななこ

えー!素敵ですね。幾つになっても出逢えるっていいですね。

一夫さん

ほんと、いいよ。

ななこ

だって、若いだけが楽しい時じゃないですもんね。

一夫さん

それは年齢関係なく。その年その年でいろんな楽しみ方があるから。

ななこ

今は一緒に何してる時が楽しいですか?

一夫さん

店でこうして一緒に働いてる時やな。

ななこ

そしたら毎日じゃないですか!

一夫さん

毎日やね。

ななこ

えーほんと、いいですねえ。

一夫さん

毎日楽しいよ。

ななこ

じゃあやれる限りは店続けられるんですか?

一夫さん

うん、やれる限りはね。

ななこ

いいコンビですね本当に。料理もどれ頼んでも安定感ある美味しさですもんね。ハズレがない。

一夫さん

ありがとう。それたまにお客さんに言っていただいて嬉しいです。

お二人が喜びを感じる瞬間

ななこ

お父さんにとってこのお仕事してて、何が一番の喜びですか?

一夫さん

やっぱりいろんな人と出会って、いろんな話聞けるのが楽しい。それが一番やね。

ななこ

毎日ですもんね。飽きないんですか?

一夫さん

飽きない!!また、ここの店で出会いがあったり。何組かカップルができたりもしたんよ。

ななこ

えー!素敵!恵子さんは、どうでしょう?喫茶店やっていく中での喜びとか、ずっと続けていく理由をお聞きしたいです。

一夫さん

やっぱり、昔来てくれたお客さんとかが来てくれたりするのが喜び。今年の夏も、こっちの牛屋さんで昔働いていた子がぽっと来てくれて、すごい嬉しかったんだよね。昔、すごい気球で賑わって忙しかった時期のお客さんも今でも来てくれる人もいたりして。「昔来てたんですよ。」とかって言って。

ななこ

上士幌にはいろんなお店があるけど、ここにきたらガッツリなんでもお腹いっぱい食べられるから、最高ですよね。

一夫さん

お金がない時のフォーシーズンって言われとったんよ。牛屋さんで働いてる子たちがね、「やっぱりフォーシーズンだよな!お金のない時のフォーシーズン」って。

ななこ

あはは(笑)牛屋さんの方たちもたくさんこられてたんですね。だって、安くでこれだけ食べれたら本当ありがたいですよね。

一夫さん

そうやな。

ななこ

牛屋さんとか朝早くから力仕事したら、もうすっごい美味しく食べてくれそう。

一夫さん

そうそう、今でも牛屋さん来てくれるよ。いろんな人が来てくれるから嬉しいな。

ななこ

本当に愛されてるお店なのが、通っていて伝わって来ます。

一夫さん

ありがたいことです。さあ、終わったから飲むか〜!

ななこ

いやいやいや、今日飲んだらまた私へべれけになっちゃいます(笑)

一夫さん

また、いつでも食べにでも飲みにでもおいでや!

ななこ

はい!本当いつもありがとうございます。

一夫さん

はーい!いつでも待ってるからな〜

楽しいのは「こうして一緒に働いていること」。生活と仕事が一緒になっていて、好きな人と毎日一緒にいることができる。なんて素敵なことなんだろうなとお2人の生活に憧れを抱いてしまいました。2人の関係性がこのフォーシーズンの雰囲気と味を作り出していることがお話を聞いていて改めて実感し、読んでいただいた皆さんにも私が通っていた理由をお分かりいただけたのではないかなと思います。私は上士幌町から少し離れてしまいますが、上士幌町にきたら、また必ずフォーシーズンにいく。それだけは決めています。

一夫さん、恵子さん、ありがとうございました。また行きます!

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