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かみしほろの文化

人生初体験!狩猟に同行させてもらいました!~熊にも遭遇!?~

2021.4.28
アウトドアジビエ体験宮部純香密着

以前、じゃがいも収穫体験でお世話になった加藤農場の加藤宣夫さんは、上士幌町の猟友会に入会されています。狩猟がどのように行われているのかを見たことがない私は、「見学させていただけませんか」とダメもとでお願いしてみると「私で良ければ」と快く引き受けてくださいました。さて、どのような1日が待ち受けているのでしょうか。人生初の狩猟同行の一部始終をお伝えします。


WRITER

宮部 純香

上士幌町で生まれ、高校まで上士幌で過ごした編集サポートメンバー。小さい頃からお世話になった上士幌を新しい視点で見てみたいと取材を進めています。


狩猟体験当日は、吐く息が白くなるほど寒くなった11月上旬。朝7時に宣夫さんと待ち合わせをし、狩猟場所へ案内していただくことに。

あやか

おはようございます。今日はよろしくお願いします!

加藤宣夫さん

おはよう!今日は寒いね。これ、1本ずつ持って!

なんと、私たちのために温かいお茶を用意してくれていました。

あやか

ありがとうございます!

寒い体に宣夫さんの優しさが染みわたりました。さっそく、山へ出発します。

あやか

加藤さんたちは狩猟だけでなく、鹿の駆除もするとお聞きしたのですが、それはなぜですか?

加藤宣夫さん

鹿が畑の作物の味を覚えてしまって、農林業への被害も出ているんだよね。だから駆除を目的に山に入ることもあるよ。

あやか

捕った鹿はどうするんですか?皆さんで食べてしまうんですか?

加藤宣夫さん

引き取ってくれるところに卸すか、自分たちで持って帰るかかな。

あやか

今日は捕れたらジビエ料理をして食べたいですねー

加藤宣夫さん

いいね、そのために頑張らないとね。

宣夫さんたちとお話をしていると、あっという間に目的地周辺に到着しました。

時刻は午前8時過ぎ。いよいよ鹿の捜索が始まります。

草木の紅葉具合に目を奪われながらも、畑を過ぎて農道を通り、山の中へと進んでいきます。

その道中で、熊の糞を発見!(遭遇したのは熊の糞でした…)

あやか

これって近くに熊がいるということですか?

加藤宣夫さん

いや、この糞は日にちが経っているものだから、今ここに熊がいるわけではないね。

あやか

でも怖いですね。

加藤宣夫さん

ちなみに糞の色が紫なのは、山ブドウを食べたからだよ。

あやか

へー、こんなに色に出るんですね!

歩みを進めていくと、木の皮がはがれていることに気づきました。

加藤宣夫さん

これは、鹿が木の幹で角を削ったあとだよ。

あやか

痕はありますけどなかなか見つけられませんね。

加藤宣夫さん

大丈夫、林道はたくさんあるからね。

あやか

目視で見つけるのはなかなか難しいですね、木なのか鹿なのか見分け辛いです。

加藤宣夫さん

そうだよね、今は冬毛に変わってきているからね。

あやか

見つけたら、どのくらいの距離からなら狙い撃つことができるんですか?

加藤宣夫さん

そうだね、木が混んでいる場所では200mを超えると難しいかな。

あやか

やっぱり1発で仕留めるのが良いんですか?

加藤宣夫さん

そうだね。狙うのは首か頭だね。もし1発で仕留められずに体に当たったら、葉や地面に落ちている血の色で判断するんだよ。血が赤いとかすっていて、赤黒いと内臓にあたっているなとかね。

あやか

なるほど!そうやって判断するんですね。

宣夫さんとの話は弾みますが、鹿とは遭遇できないまま、次の場所へ移動します。

あやか

なかなかいないですねー。

加藤宣夫さん

鹿は天気が崩れる前に動くというからね。明日から天気が崩れるから、今日は良い日なはずなんだけどな。

残念ながら鹿を見つけることができないまま、お昼になってしまいます。宣夫さんの提案で、小川の見える場所でご飯を食べることに。宣夫さんは自分の分だけではなく、チョコレート、ゆで卵など、ほかのみんなの分までご飯を準備してくれていました。

お腹も心も満たされて、いざ午後の部へ。ふと窓の外を見ると、草の上に何やら白いものが。

加藤宣夫さん

あ!鹿の角だ。

あやか

え!拾いに行ってもいいですか!

   

あやか

やっぱり鹿の角だ!たくさんある。 

加藤宣夫さん

これね、犬を飼っている人だったらほしいと思うな。犬が噛むおもちゃにもなるんだよ。あとは、飾ってもいいし、加工してもいいね。

あやか

もしかしたら近くにいるかもしれないですね!あ!これって鹿の糞ですよね!

あやか

鹿の糞からもここにいたかどうかってわかるんですか?

加藤宣夫さん

糞の光沢でわかるかな。光沢があるのは昨夜から今朝の間のもの。光沢がないものは昨日から前のものかな。

宣夫さんが丁寧にいろいろなことを教えてくださるので、私も鹿についてわかってきたのではないかという錯覚に陥ります。

目視で探していると、陽の光が射したり、影が揺れたりするだけでも鹿に見えてしまいます。何度か本物の鹿にも遭遇することができましたが、危険を察知してかすぐに逃げられてしまいました。

あやか

なかなかうまくいかないですね。

加藤宣夫さん

そうだね。日の入り時間わかるかな?

あやか

調べますね・・・16時18分になってます。

加藤宣夫さん

ありがとう。じゃあ、この場所が最後かな。

あやか

どうして日の入り時間を確認するんですか?

加藤宣夫さん

法律で銃を発砲できる時間が日の出から日の入りまでと決まっているんだよ。

狩猟もいろいろなルールが決められているんですね。勉強になります。

あやか

ここ、なんかいそうですけどねー。

加藤宣夫さん

あっ!いた!

あやか

え!ほんとにいた!

加藤宣夫さん

いやー、あれ仕留められるかな。

そう言いながら、少しづつ距離を縮めていく宣夫さん。鹿に走って逃げられては困るので、私たちは一言も発することなく、息をするのにも気を使うほど張り詰めた空気が流れます。

そして・・・

ズドンッ!

あやか

当たった!当たりましたよね!

鹿が走って奥の方へ入っていってしまったので慌てて追いかけます。

さらにもう一発。

ズドンッ!

少し離れたところにいる宣夫さんの様子を不安になりながら見ていると、両手で大きなOKサインが!

あやか

すごいっ!!やりましたね!!

仕留めた鹿を見るために宣夫さんに続いて山を登っていくと、

仕留めました!時刻は16時8分。無事に最後のチャンスをものにすることができました。

すぐに血抜きをしないと鮮度が落ちてしまうということで、手際よく処理をする宣夫さんともう1人のハンターさん。

最低限の処理を済ませた鹿を車に積み、解体場まで運び解体します。生々しい光景に目をそむけたくなりましたが、なんとか最後まで見届けました。

今回仕留めた鹿のお肉はいただいたので、後日調理してみました!

こちらは、鹿肉を鉄板で焼き、塩コショウと焼肉のタレにつけていただきました。

そしてこちらは、鹿肉カレーです。鹿肉と玉ねぎだけで作りました。

どちらも、とても美味しかったです!

鹿肉ときくと、獣臭いのかなと想像されると思いますが、宣夫さんが処理された鹿肉は絶品です!皆さんもぜひ機会がありましたら、”ジビエ料理”お試しください!

また、「美味しい食べ方があるよ!」という方がいましたら、教えていただきたいです。

今回の狩猟体験を快く引き受けてくださった宣夫さん、本当にありがとうございました!

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