日々の料理にひと工夫!スパイスを使って簡単味変!「スパイス料理を教えてください!」〜レシピ紹介!
ある日、かみしほろ人材センターに届いた「スパイスを使った料理を教えてほしい」という依頼。それに私フミヤが、クラフトキッチンのスパイスを使って5品の料理を作って応えました。その料理のレシピをお伝えします! ぜひ皆さんも挑戦してみてください!
「スパイスを使った料理を教えてほしい」依頼記事はこちら!
WRITER
渡邉 史也 (わたなべ ふみや)
JICA訓練生。1997年生まれ。茨城県出身。上士幌町のあらゆる人、場所、生業に広く目を向け、自分の琴線に触れるものをどんどん紹介していきたいです。
今回作った料理は以下の5品。いずれもクラフトキッチンのスパイスを使用しました!
・蒸し鶏
・2種のスパイスからあげ
・フリッタータ
・ベイクドポテト
・チリトマトスープ
それでは作り方をお伝えします!
蒸し鶏
1品目は北欧風ディルウィドミックスを使った蒸し鶏。ディルウィドは北欧でポピュラーなハーブで、やさしく爽やかな香りが特徴です。北欧のサーモン料理に添えて使われていることが多いですが、今回は鶏肉の下味をつける際に、塩コショウと一緒に馴染ませることでさわやかな香りに仕上げます。
【材料】
鶏むね肉、塩、胡椒、スパイス
【スパイス】
北欧風ディルウィドミックス
調理法はとっても簡単! 下味をつけたらラップとアルミに包んで、沸騰したお湯に浸して放置するだけです。
1. 鶏むね肉を広げて、フォークでまんべんなく刺す。
こうすることで余熱でも中まで火を通しやすくすることができるため、ふっくらとした食感に仕上がります。この時点で鍋に水を多めに入れて沸騰させ始めます。
2. 塩、コショウ、スパイスをまんべんなく塗り込む。
肉に下味を付けます。塩コショウでシンプルに仕上げるのもおいしいですが、今回はディルウィドミックスも使用します。風味付けの意味合いが大きく、味の邪魔をしないので多めにかけてもオッケーです!
3. ラップで包み、その上からアルミホイルで包む。
ラップとアルミで二重に包むことで、熱を通しているときにでるうまみを逃さないようにします。
4. 沸騰したお湯に入れて蓋をして、2時間~2時間30分ほど放置する。
お湯に鶏肉を入れると浮いてきてしまうので、上に重しを乗せるなどして沈むようにしましょう。
ここでポイントなのが、鶏肉を入れて蓋をしたら鍋を火から外すことです。鶏肉は余熱で火を通すことで、旨味がじっくりと肉に染みていきます。またパサパサにならずしっとりとした食感にもなりますよ! ただしあまり寒い場所に置いておくと、お湯の温度が下がるのが早くなってしまい、十分に火が通らないことがあるのでご注意ください!
ここまで来たら後は時間が経つのを待てば完成! 手間をかけずに一品ほしいときに重宝します。
2種のスパイス唐揚げ
2品目は、みんな大好きな唐揚げを熟成カレーパウダーとスパイシーケイジャン&ジャンバラヤミックスで味付けします。ケイジャンのほうは子供でも食べられる程度の辛さなので、辛いものが苦手な方でもおいしく食べられると思います!
【材料】
鶏もも肉2枚、片栗粉、下味(塩、はちみつ、ニンニクチューブ、生姜チューブ、酒、スパイス)
【スパイス】
カレーパウダー、スパイシーケイジャンミックス
1. 一口大に切った鶏もも肉を、塩、コショウ、ニンニク、ショウガ、酒、はちみつ、スパイスと一緒にポリ袋に入れる。
今回は2種類のスパイスで別々の味付けにするため、カレーパウダーとケイジャン&ジャンバラヤを入れるポリ袋をそれぞれ用意します。
すべての調味料をポリ袋に入れたら、よく揉みこんで最低1時間は漬け込む時間を取ります。可能であれば前日のうちに付けておくと、より味がしみ込むのでgood! 使う際は早めに冷蔵庫から出しておいて、常温に戻しておきましょう。
2. 唐揚げ粉(片栗粉でも可)をつけて揚げる。
今回は片栗粉を衣にしました。なるべく余計な洗い物を増やしたくないので、片栗粉を使用する場合はポリ袋の中に片栗粉を入れてしまうと楽ですよ!
揚げる目安となる油の温度は、菜箸を油の中に入れた際にジュワジュワとした音と一緒に気泡が出てくるころです。あまりたくさんの油を使うと危ないうえ、処理が大変なので、揚げ焼きにするような意識で、フライパンの底が埋まるくらいの量にとどめておきます。
油で揚げる際は丁寧に、一つずつ取り出して油に入れるようにしましょう。面倒くさがって一気に袋から直接入れると、油跳ねで火傷してしまう危険性があるため要注意。揚げ物をする際は慎重に!
3. 両面に焦げ色がついたら、取り出して余熱で中まで火を通す。
唐揚げを作る際に気を付けなければいけないのが、中まで火が通っているかどうかです。表面はこんがりきつね色になっていても、中の鶏肉に火が入っているかどうかは食べてみないとわかりません。半生状態にならないようにするためにも、油から取り出したら新聞紙やアルミホイルの上に乗せるなどして、休ませるようにしましょう。この間に余熱で中まで火が通ります! これで完成!
フリッタータ
3品目はフリッタータというイタリア料理で、いわゆる具だくさんの卵焼きです。この料理は地中海風ハーブミックスを使用します。このスパイスはオレガノ、ローズマリー、バジルなどのハーブをメインにミックスされており、香り高い風味となっています。塩が入っていないため、他の味付けの邪魔をせずに料理の個性を際立たせてくれる優秀なスパイスです。
【材料】
卵5個、キノコ1房、たまねぎ1個、塩、牛乳10ml、バター、スパイス
【スパイス】
地中海風ハーブスパイスミックス
1. 熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、先に玉ねぎを入れる。少し火が通ったらしめじも入れ、塩を振ったらどちらもしんなりするまで炒める。
まずは具材の調理から入ります。半月切りにした玉ねぎを先に炒めることで、しめじとの焼き加減に差が生まれないようにします。どちらも焼き色がついてしんなりしたら、さらに移し替えて粗熱を取っておきます。
2. 卵5個をボウルに入れ、牛乳、しょうゆを少々、塩とスパイスを入れたらムラなく溶きほぐす。その後粗熱の取れた玉ねぎとしめじも入れて軽く混ぜる。
ここでポイントとなるのが牛乳を少しだけ入れることです。牛乳を入れると仕上がりがふんわりとなり、パサつきを防ぐことができます。さらにしめじのうまみも入り、味に深みが出ます。
そして登場するのが地中海風ハーブミックスです!
先述した通り塩が入っておらず、味に大きな変化をもたらすことがないので量は多めに入れても大丈夫です!
続いて先ほど炒めた玉ねぎとしめじを投入します。
3. 熱したフライパンにバターを入れ、溶けたら先ほど混ぜた材料を入れる。
ここのポイントは、最初に強火で入れた材料をよく混ぜ、スクランブルエッグになりかけてきたら弱火にすることです。
弱火にしたら、フライ返しを活用して押しつぶすように形を整えていきます。定期的に中まで火が入っているかを確認しましょう。
4. 中まで固まってきたら、ひっくり返して反対側を焼く。
ここは見せ所。フライパンを浮かしてひっくり返すやり方もありますが、今回は安定を取ります。フライパンから滑らせるようにして皿に乗せ、フライパンで蓋をするようにしてひっくり返しましょう!
良い感じに焼けています!! こうなったらあとは焼き色を付けるために中火で焼き色がつくまで焼き、皿にのせれば完成です! おしゃれにパセリをちらしても良いでしょう。
ベイクドポテト
4品目はベイクドポテト。こちらは切ったじゃがいもに、塩コショウとスパイシーグリルバーベキューミックスを振りかけて焼くだけのシンプルなイギリス料理です。
【材料】
じゃがいも、塩、胡椒、スパイス、オリーブオイル
【スパイス】
スパイシーグリルバーベキューミックス
このスパイスは、ジャマイカ原産の香辛料オールスパイスと、タイムやローズマリーなどのハーブ、ガーリックやシナモンなどブレンドしたクラフトキッチンオリジナルのスパイスです。お肉に振りかけて焼くと抜群においしくなるこのスパイス、今回はじゃがいもにかけてみます。じゃがいもは北海こがねを使いました。
1. じゃがいもを16等分のくし切りにし、10分程度水に浸してあく抜きをする。
今回作るベイクドポテトはフライパンで作るため、中まで火が通るように多めにくし切りにします。電子レンジで先に加熱してから作る場合は8等分でも問題ありません! その際はラップをふんわりとかけて5分ほど過熱するといいでしょう。
あく抜きは10分程度すれば十分です。そうすることででんぷんを落とし、加熱した際にとろみがつくことを防ぎます。
2. 水気を切り、塩、コショウ、スパイスを振りかけてよく絡める。
多めのサラダ油で揚げ焼きにするため、よく水気は切っておきます。そして調味料を絡めたらいよいよ焼いていきましょう。
3. 熱したフライパンにやや多めのサラダ油を入れ、温まったらじゃがいもをまんべんなく敷き詰める。
フライパンのサイズにもよりますが、入れる油の量は、油でフライパンの底が埋まるくらいの量を目安とします。
4. 片面にこんがりとした焼き目がついたらひっくり返し、同じように焼いていく。
両面がキレイなきつね色になったら完成です! 出来立てホクホクが一番おいしい!
チリトマトスープ
5品目はチリトマトスープ。こちらはメキシカンチリミックスで少し辛めに仕上げます。唐辛子の辛さとエスニックな香りが特徴で、チリビーンズやタコスソースをお手軽に作ることができます。また、きんぴらなど和食の隠し味としても使えます。
【材料】
ニンニク一片、ショウガ適量、厚切りベーコン、玉ねぎ1個、茹でて柔らかくした豆(豆缶)、カットトマト缶、塩、コンソメキューブ3個、スパイス、タバスコ(お好みで)
【スパイス】
メキシカンチリミックス
1. みじん切りにしたニンニクにんにくを、オリーブオイルと一緒に鉄鍋に入れて温める。
今回は鉄鍋を使用していますが、テフロン加工がされた鍋であれば問題なく調理できます! ニンニクはオリーブオイルに風味を移す役割がありますので、鍋が温まったら入れるのではなく、最初にオリーブオイルと一緒に入れましょう!
2. 一口大に切ったベーコンを入れ、全体に焼き色がついたらくし切りにした玉ねぎ、細切りにしたショウガを入れて炒める。
このとき、ついうっかりベーコンを入れ忘れてしまいました。最後の煮詰める工程で気づき投入しましたが、皆さんもうっかりミスにはお気を付けください。
次の工程に進むタイミングですが、あとから入れた野菜に焼き色がついたら頃合いです。
3. 豆、トマト缶、水、コンソメキューブを入れて中火で煮込む。
豆は、今回は豆缶を使用しましたが、乾燥豆を使用する場合は、前日からひたひたの水に浸けておきましょう。材料をすべて投入したらふつふつと沸騰し始めるまで少し待ちましょう。
4. 沸騰し始めたら、弱火にしてスパイスを入れ、よく混ぜたら40分ほど煮込んで完成。
完成です! 鮮やかな色合いにチリの辛味で体も温まること間違いなし!
これですべての料理が完成しました! ぽかぽかとした心地のいい日の光が料理を包みます。
今回の5品はいかがでしたでしょうか? クラフトキッチンのスパイスはとてもたくさんの種類があり、ちょっと料理にアレンジすれば簡単に世界の味を楽しむことができます。今回依頼をしてくださった皆さんにも、大変満足していただくことができました。皆さんもぜひ、いろいろなスパイス料理をお試しください!
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました!