自己紹介練習!自分自身を深く堀る方法とは?
皆さんは自分自身のことをどの程度知っていますか?2020年11月から開始された「MY MICHIプロジェクト」では、20~30代の男女5人が十勝外から集まり、1カ月間上士幌で過ごしています。5人が顔を合わせた3日目に、参加者同士で自己紹介やインタビューをし合い、実は知っているようで以外と知らない自分自身のことを深く掘り下げるプログラムを行いました。
Writer
清水 咲紀
MYMICHI2期生。北海道出身。青年海外協力隊として中米ベリーズで活動していたが避難帰国となり、実家の農業の手伝いをしていたところ声をかけられプログラムに参加。人生初めての十勝、町の魅力を発見するとともに、自分自身と向き合っているところです。
紙芝居プレゼンテーション
自己紹介をすることで、いかに自分の印象を相手に残すことができるか。
始めに、レクチャーをしてくれる2人がKP法について説明してくれました。KP法とは紙芝居プレゼンテーションの略です。シンプルに伝えるプレゼンテーション法で思考整理法の1つです。「話したいことを書く!書きたいことを話す!」その上で次の3点が大切とのこと。
①言葉を選ぶ
②情報を絞り込み、捨てる
③構成して、デザインする
KP法のメリットはシンプルな構成で記憶に残りやすく、手書きで表現するので熱量が伝わりやすい点です。
つくり方も簡単。A4用紙10~15枚を使い、2~4分のプレゼンテーションになるように書いていきます。見やすくなるように1行10字以内、最大3行、基本3色を意識したほうが良いのですが、今回は全員が初めてなのでその点は意識せずに書きたいように書いてみました。
始めは自分自身の何を伝えようか悩んでペンが動きませんでしたが、書き出したらみんなスラスラとペンを動かしていました。
中にはわかりやすくするために簡単なイラストも盛り込こんでいるメンバーも。自分の人生を遡って思い起こす機会って大人になってから意外となかったので、自分を見つめなおす良い機会になりました。さっそくKP法を使ってみんなで自己紹介!
ジミーくんは初めての北海道上陸で、大阪からこのプログラムに参加しました。
MY MICHIのインスタグラムアカウントを見て興味を持ち、今回の参加に至ったそうです。参加者の中で最年少のジミーは、自分のブランドを立ち上げたり、Web作成をしたり、これまでいろいろなことに挑戦してきました。何でも挑戦しようと思ったきっかけは、ユーチューバーのマコなり社長の「常識人間は成功しない」という言葉に出会ったからだそうです。そんなジミーくんは、ここ上士幌でもこれまでの経験を活かしながら、いろいろなことに挑戦したいと意気込んでいました。
聴く側も楽しみながら真剣に自己紹介を聴いています。
みんなの個性がキラッと光る自己紹介に仕上がり、お互いのことをより詳しく知ることができ、とても楽しい時間になりました。今回はついつい話し過ぎてしまい時間が4分以上を超えてしまいがちだった私たち。また機会があればKP法自己紹介に挑戦し、さらにシンプルに、そして印象的に自分のことを伝えられるようになりたいと思います!
インタビュー練習
午後からは、参加者同士でインタビュー練習をしました。
これからのMY MICHIプログラムの中には、実際に町の人へインタビューするプログラムが組み込まれています。まずはそのインタビュープログラムを想定して、参加者同士でインタビューをしてみることに。今回は午前の自己紹介プレゼンテーションを参考に質問を組み立てました。本番では、事前にインタビューする人と繋がりのある人に話を聞いたり、インターネットでの検索やその人が紹介されている冊子などを見つけて事前に下調べをすることになります。
そして次は実際にインタビュー準備をすることに。写真と動画を撮影するためのカメラを設置します。元テレビ制作ADをしていたみーちゃんが中心となって両サイドにカメラを設置して環境を整えました。この動画は1カ月後にお互いにインタビューをし合って、プログラムで自分自身にどのような変化があったのかを今回撮影したインタビュー動画と見比べる予定です。
質問をすることには慣れていても、カメラが回った場所でインタビューをされる経験があまりなかったので少し緊張感を持ちつつ…。
元ADそして、JICA海外協力隊としてブラジルの日系社会でYOSAKOIソーランを教えていた、みーちゃんへのインタビューの様子を紹介します。
子どものときから身近にYOSAKOIを見れる環境があり、小学校3年生のときに自分から志願して始めたそう。
「YOSAKOI」の魅力について教えてください。
今の感覚としては大人が本気で熱くなれる部活動。入賞を目指して、みんなで泣いたり笑ったりできるのが楽しいなぁと思います。
海外でYOSAKOIを教えたことで改めて気づいたYOSAKOIの良さや魅力は何ですか
海外で初めて踊ったのが大学のサークルで行った台湾とインドで、そのとき感じたことが、YOSAKOIは言葉や文化関係なく楽しめるものだということでした。また海外だと拍手が「ウワーッ!」とすごくて、パフォーマンスをするほうも気持ちが上がるし、海外のほうがショーとしての楽しみがあると感じますね。私が活動していたブラジルは、日系社会での文化継承としてYOSAKOIが踊られているということが素直に嬉しかったし、楽しそうだなっていうそのワクワクだけで協力隊に応募しました。
MY MICHIのコンセプトとして、遊ぶ・学ぶ・働くがありますよね。その中で自分自身と向き合うというということも含まれていますが、今時点で自分のこんなところを変えたいというのはありますか?
もともとADをしていて、今まで仕事として経験したことを活かすチャンスが少なかった。今回のプログラムは今までの自分の経験がどれだけ町の広報に活かせるかをチャレンジする良い機会だと思っています。AD時代は自分だけで動画などを作ることがなかったので、今回はそういうことにチャレンジして自分だけでどこまでできるか試したいなと思っています。あと、変わりたい点は時間に遅れたらどうしようとか、結構心配性なので、もっとこうなんとかなるさぁ精神で生きていきたい。
今回のプログラムを機に10年後どのような自分でありたいかという未来の自分像があれば教えてください。
将来は、今までADや海外で働く経験をしてきたうえで、やっぱり海外を旅しながらできる仕事に就きたいなぁと思っています。このシェアハウスでの生活もノマド感が味わえそうなので、自分がどれだけ活動に積極的になれるか、最低限やればいいんじゃなくて、積極的に取り組むことで、あぁ自分が将来ノマドでも頑張れそうだなって思うことができたらいいなと思っています。
みーちゃんにインタビューをしたことで、深くみーちゃんのことを知ることができたと同時に、どういう思いで1カ月間の体験プログラムに臨むかという思いをメンバー間で共有できたので、チームとしての一体感が生まれたように感じました。
また、1カ月後の自分の思いや気持ちの変化を比較できるような以下の質問もそれぞれに投げかけました。
・参加者それぞれの第一印象
・この1カ月で自分の変えたいところ
・1カ月間のプログラムで何を一番経験したいか etc…
このインタビュー練習で今後の活動への自信が少しついた私たち参加者。
早く町の人へインタビューがしたくなりました!
今回のKP法での自己紹介、インタビュー練習では新たな知識や技術を得ることができたとともに“自分自身の内面を深く掘り下げる”良い機会となりました!さらに、これから1カ月シェアハウスで生活するメンバーのことも深く知ることができたので、今後の生活や活動への期待がより高まりました!
1カ月後の自分の変化、そして私たちMY MICHI参加者がチームとしてどのように成長していくかが楽しみです。