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「未来に向けて資料を残す」ひがし大雪自然館で、学芸員の仕事体験

2021.4.2
JICA上士幌自然関係人口

東大雪の自然や生態系が学べるひがし大雪自然館。以前訪れた際には、学芸員さんの案内によるバックヤードツアーにも参加させていただき、糠平の大自然に心を打たれました。学芸員の仕事は、調査研究や資料の保存のほか、展示や教育普及など多岐に渡っています。そんな学芸員の仕事に興味を持った僕は、ひがし大雪自然館で、学芸員の仕事の一つである資料整理をお手伝いすることができると聞き、1日体験をしてきました。


WRITER

瀬谷 友啓

JICA訓練生。栃木県出身。自然溢れる北の大地で景色を楽しみ、人と話し、美味しいものを食べる。さまざまな機会に触れて、町の魅力を感じて自分の言葉で伝えることができたらいいなと思っています。


参考記事「東大雪の自然、世界の昆虫、そしてバックヤードへ!ひがし大雪自然館」

本日の作業内容

今回は、図書館や道の駅など、他の施設に貸し出していた自然館の資料を、保管庫にある標本箱に戻す作業をしました。実は自然館のバックヤードには普段展示している資料の数十倍の資料が保存されていて、必要に応じて他施設に貸し出されていたりするのです。資料をきっちりと保存し、後世のために残すことは、博物館の重要な仕事の一つなのです。

今日作業を行う標本箱

与えられた仕事内容を聞いたときは「1日あれば終わるのかな」と思いましたが、学芸員の乙幡さんから「慣れていないと1日では終わらないよ」と言われました。乙幡さんにかかれば数時間で終わるそうです。なんとか頑張りたいと思います。

まずはデータベースで検索

時刻は10時。早速作業を始めます。

資料にはそれぞれに番号が割り振られ、さまざまな情報が紐づけられています。番号をデーターベースで検索すると、その資料の学名や採取地など詳細なデータを確認することができます。

資料の中には番号が割り振られていないもの、番号のラベルが紛失したもの、検索しても詳細なデータが入力されていないものもあります。例えば資料に番号が割り振られていない場合、保管されていても探すことが難しくなり、見つけることができない可能性が極めて高くなるそうです。

データベースから必要な資料の番号を検索して、保管場所を見つけます。

100以上ある保管庫の中から特定の資料を探すのは骨が折れます。

探していた番号がありました!

細心の注意を払い、コツコツと作業

次に展示用の箱に入っている資料を、元の標本箱に戻します。

資料を壊さないように気をつけながら、ピンを抜き、元の箱に戻します。

このとき手元を注意していても、服の袖や、首にかけている名札が当たり壊れてしまうことがあるそうで細心の注意が必要です。

今回はピンセットと、平均台と呼ばれる道具を使用しました。ピンセットは、細かい作業をするときに使います。ほかの資料と接触して破損しないようにするためです。平均台は、資料に付けるラベルの高さを合わせるための道具です。

上ピンセット、下平均台

コツコツ作業を進めていると、あっという間に2時間が過ぎました。たしかにこれは1日で終わらなさそう…。

お昼休憩を挟み、午後も引き続き同様の作業を行います。

徐々に慣れてきて、どこにどの資料があるか把握できるようになってきました。

本日の標本の中で一際大きなものがありました。ナナフシです。ピンの刺さっているところが中心かと思いきやそうではありません。広げられた羽根にも注意が必要で、持ち上げるだけで一苦労です。

ここは乙幡さんに頼りました。手際よく、数分で作業を終えていました。

先ほど登場した平均台の出番です。ラベルの位置を平均台を使って確認します。

資料を整理するときに、ポイントを教えていただきました。

頭の位置で揃えると綺麗に見えます。

ここで作業を終了する時間となりました。

5年先、10年先を考える仕事

1日の体験でしたが、あっという間に時間が過ぎてしまい、3箱分しか整理できませんでした。一度出した標本箱を戻す作業も大変です。しかし僕自身は好きな生き物に囲まれ、楽しい時間を過ごすことができました。自分の好きな昆虫を見つけたときは、見入ってしまうこともありました。

この作業を通して、学芸員という仕事は質を落とさないように資料を保存し、その価値を後世に伝えていく重要な役割を担っていると感じました。

何万点と数え切れない資料の管理は手作業で行うことが多く、その数も時とともに日々積み重なっていきます。「5年、10年先を考えてやることが大切」と乙幡さんはおっしゃっていましたが、その言葉の意味を知ることがました。

学芸員の資格取得者は1年で約10,000人ほどいると言われていますが、実際に学芸員として活躍できる人は少なく、その割合は1%に満たないそうです。経験と知識が求められ、仕事は大変なこともありますが、意義深い仕事だと感じました。未来に向けて資料を保存する重要な仕事を体験することができて幸せでした。

この資料整理は、ボランティアとして体験することができるそうです。興味のある方は、ひがし大雪自然館に問い合わせてみてください。

ありがとうございました!

【ひがし大雪自然館】
ttps://www.ht-shizenkan.com/
開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週水曜日
入館料:無料
電話:01564-4-2323

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