上士幌町リユース&コミュニティ施設「ツナグ」って、どんなところ?
皆さんは、日常生活でどれくらいのリユース品(※)を活用していますか?
※「リユース」とは、日本語で再使用のことで、使用しなくなった物のうち有用なものを製品としてそのまま使用すること、または他の製品の一部として使用することです。
リサイクルショップで中古品を購入したり、フリーマーケットに行ったり、フリマアプリで品物を取引したりと、日常生活でリユース品を求める機会も増えていると思います。
「循環型社会」という言葉を聞いたことのある方も多いでしょう。いま私たちは日常生活でごみを減らしたり、使えるものは少しでも長く使うなど、一人ひとりが環境のためにできることを求められる時代になりました。
上士幌町もSDGsの実現に向けて、さまざまな取り組みを行っています。その一つが2024年9月5日にオープンした、リユース&コミュニティ施設「ツナグ」です。今回はこの「ツナグ」がどんな場所なのか、皆さんにご紹介します!
「ツナグ」には、たくさんのリユース品があります!
「ツナグ」って、どんなところ?
「ツナグ」は、町民の皆さんの自宅に眠る「自分では使わないけれど、まだ使える価値のあるもの」を、それを必要としている方に「つなぐ」ための場所です。町民の皆さんからリユース品を預かって、次の「ほしい」という方に使っていただくように品物をつないでいきます。
「もったいない」の気持ちを次の方につなぎ、人と人がつながるコミュニティスペースとしての役割も目指しています。
リユース品の食器類
施設は上士幌町役場から委託をうけて、㈱生涯活躍のまちかみしほろ(まちづくり会社)が運営を行っています。
施設の開設にあたっては、北海道・豊頃町のリユーススペース「えらぶLab.(ラブ)」 や、徳島県・上勝町のゼロ・ウェイストセンター「WHY」 の取り組みなども参考にしました。
どうやって活用するの?
1.リユース品を持ち込もう!
「ツナグ」には、使わなくなったリユース品を持ち込むことができます。品物を持ち込めるのは町民のみで、町外の方は持ち込みができませんのでご注意ください(持ち帰りは町外の方も可能です)。
持ち込みは「ツナグ」の営業時間内(毎週木・金・土曜日/10:00~12:30)で受け付けています。一人が1回に持ち込めるのは10点まで、あわせて45リットルのビニール袋に入る大きさまでとしています。1カ月に持ち込める上限は30点までとなっています。
衣類も豊富です
持ち込みができるリユース品は以下のとおり。
次の方が気持ちよく使えるように「ツナグ」では、預かれるかどうかの基準を「お友だちにプレゼントできるもの」としています。
汚れや破損のあるものは持ち込めませんので、ご了承ください。
【持ち込みができるもの】
・衣類
・服飾雑貨類
・生活雑貨類
・文具・タオル類
・食器類
持ち込んだ品物はスタッフが確認します
また、リユース品を持ち込んだ場合には、1回につき「SDGsポイント」30ポイントを進呈しています(年間上限360ポイント)。
品物を持ち込んだ方からは「使わないけれど捨てるのが忍びなくてずっと保管してきたものが、誰かに使ってもらえるならうれしい」といった声も聞こえています!
2.リユース品を持ち帰ろう!
リユース品は、町外の方も含めて自由に持ち帰ることができます。「ツナグ」では、町民が持ち込んだリユース品のほか「おさがり広場(※)」の子ども服も預かっていて、この子ども服も持ち帰ることができます。
(※)おさがり広場…子どもたちのサイズアウトした洋服を、必要としている方に使っていただくために有志の方が行っているボランティア活動。
「おさがり広場」コーナー
持ち帰る際には施設の運営協力金として1円以上の寄付が必要になりますが、「金額はあくまで気持ちなので、任意で大丈夫」です!
リユース品を持ち帰った方からは「素敵なものが見つかってうれしい」「大切に使います」といった声が届いています。
「ツナグ」では施設の運営を通じてリユース品を循環させることにより、「1年間に何キロのごみが削減できるか、いくつの品がもう一度次の人に使ってもらえるか」ということをメインコンセプトにしています。
そのため、リユース品の持ち込みと持ち帰り時には、品物の重さを計測して記録しています。
持ち込み時と持ち帰り時には品物を計測します
どんな場所を目指すの?
「ツナグ」のもう一つの目的は、「町民同士をつなぐコミュニティスペース」となることです。
オープン時には、町民の皆さんがペンキで着色した廃材を張り合わせて、手づくりの看板を製作。未就学児からシニア層まで、多くの世代が参加しました。
また、町内の就労継続支援B型事業所「くるみ」(※)の作業者の皆さんには、リユース品の洗浄やアイロンがけなどを依頼し、ものを綺麗にして次の方につなぐ役割を担っていただいています。
※NPO法人サポートセンター白樺運営
町民の皆さんとつくった手づくり看板
来館した町民同士で「こういうものを探しているんだよね」「それ、うちにあるよ。使ってもらえるなら取りに来て!」といった、自主的なコミュニケーションも生まれつつあります。
リユース品も日に日にラインナップが増えていて、「立ち寄るのが楽しい」という方もいらっしゃるそうです。
「どんなものがあるのかな?」と、探すのも楽しみですね!
「ツナグ」の運営担当者は町民の皆さんからお預かりしたものを、次の方が楽しみながら選んで持ち帰られる姿を見るのをとてもうれしく思っています。
また、この取り組みによって、「上士幌町にものを長く大切に使うライフスタイルを根付かせていく」という目標も掲げています。
たくさんのリユース品が集まっています!
リユースは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の達成にもつながります。皆さんもぜひ「ツナグ」を活用してみてください。「循環型社会」の実現に向けて、一人ひとりができることをやっていきましょう!
■「ツナグ」施設概要
所在地:上士幌町字上士幌東3線239番地
営業日:毎週木・金・土曜日(10:00~12:30)
旧こうけつ文具店様の東側にある建物です
■「ツナグ」インスタグラム
リユース品の入荷状況などは、専用のインスタグラムでお知らせしています。ぜひフォローをお願いいたします!
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