さまざまな業種で活かせる資格取得を―「介護職員初任者研修」
介護資格を取得するための研修事業
(株)生涯活躍のまちかみしほろは、町内における介護人材の確保や町内介護事業所に就労している職員のスキルアップなどの目的で「介護職員初任者研修」事業を行っています。
「介護職員初任者研修」は、数ある介護資格のなかでも入門資格といわれています。介護の基礎知識や技術だけでなく、介護の理念やコミュニケーション技術、人間のからだの仕組み、老化や認知症の理解なども含めて総合的に学んでいきます。
学歴や実務経験など、受講に係る条件はなく、高校生以上であれば規程のカリキュラムを修了することで誰でも資格を取ることができます。上士幌町民、上士幌高校生、町内介護事業所にお勤めの方は無料で受講することができます。
講習を受けた方のインタビュー記事もあるので併せてお読みください。
この事業は、上士幌町からの委託事業として2017年度にスタートし、2020年度までにのべ41名が資格を取得しています。例年、秋~冬にかけての約3カ月間(※)にわたって開催し、高校生から70歳代の方まで幅広い年代の方が学んできました。
すでに介護職に就いている方や、これから介護事業所で働きたいと考えている方だけでなく、この資格を家族の介護に活かしたいという方や、サービス業など他業種で働いている方などにも受講いただいています。
「学ぶことで介護のイメージが変わる」
これまでに受講した方たちからは、
「すぐに実践できる知識や技術を学べて大変有意義でした」
「介護福祉へのイメージと理解が変わりました」
「介護の資格と思っていたが、学んでみると幅広い分野で活かせる資格だと思いました」
「これから家族の介護が必要になるので、その前に学ぶことができて良かったです」
といった声が寄せられ、また町内介護事業所からも
「職員の育成につながって良かった」
という声をいただいています。
また、受講をきっかけに介護福祉分野への興味が高まったという声もあり、町内介護事業所への就業につながることも期待されています。
高齢化が加速する日本は、2025年には約245万人もの介護人材が不足するといわれており、上士幌町でも介護福祉事業所の就労人材の確保は大きな課題です。本事業は、こうした課題の解決や、町民の「介護を学びたい」というニーズにこれからも応えていきます。
なお、研修の受講募集は、8月ころにチラシやホームページなどで告知を開始しています。
※令和2年度は新型コロナウィルス感染拡大防止に係る臨時的な取り扱いとして、通常15日間程度の講義を、自宅学習を中心としたカリキュラムとし、講義は3日間にとどめて実施しました。