【上士幌町】チャレンジshop ハレたな屋インタビューVol.4 CHIPPI佐近千皓さん
まちづくり会社では、上士幌町民の方々が趣味や特技を活かして作ったハンドメイド作品を棚貸しで販売する、チャレンジshop「ハレたな屋」を運営しており、2024年1月現在、23名の作り手さんが出店をしてくださっています。
第4回目となる今回は、刺繍のブローチとアクセサリーを販売しているCHIPPI(チッピ)の「佐近千皓(さこんちひろ)」さんをご紹介いたします。
第3回目のインタビューはこちらから
WRITER/PHOTOGRAPHER
土門 史幸
フリーカメラマン。2021年6月から上士幌町で地域おこし協力隊としてまちづくり会社で活動中。苫小牧市出身。写真や動画で地域の魅力を伝えたい。空・水中ドローンも扱えます。
佐近千皓さん。左胸のブローチはご自身の作品
―佐近さんのハンドメイド作品について教えてください。
刺繍のブローチやイヤリングなどのアクセサリーを作っています。
―ハンドメイドを始めたきっかけは何かあったのでしょうか?
上士幌町に移住する前は、神奈川県で専業主婦をしていたのですが、そのときに何かやってみたいなと思って、2020年から趣味として始めました。
ただ始めるときから、いつかは販売しようと思っていたので、同じ年からネット販売も開始しました。
―なぜ刺繍を選んだのですか?
小さい頃から絵を描くことが好きで、自分の描いた絵を作品として形にしやすかったので刺繍を選びました。
―デザインもご自身でされているのですね。
そうです。
佐近さんの制作した刺繍のブローチ
―制作時間は1つ作るのにどのくらいかかりますか?
サイズにもよりますが、6〜10時間くらいかかります。
初めて作るものや大きいものは時間がかかるので、ドラマが1クール全て見終わっちゃうくらいの時間ですね(笑)。
それによく指に針を刺しています(笑)。
ドラマを見ながらやっているからでしょうけど・・・。
―デザインも細やかなので、相当な時間がかかるのだろうなと予想はしていました。佐近さんは、1つの作品を1日で作り上げるタイプですか?
毎日コツコツ作るタイプです
なかなか一気に作ることができないのが悔しいところですが・・・。
作り方としては、絵を紙に描いてからクリアーホルダーにトレース(写し描き)して切り取ります。
そして土台となるフェルトに切り取った絵を当てて、形を成形していきます。
そのあとに、ビーズやスパンコールを刺繍糸で縫い付けていきます。
―同じブローチでも、たとえばこのウミウシは尻尾のような部分(※)がビーズで立体的になっていますよね。(※二次鰓(にじえら)と呼ばれる部位)
はい。
ビーズ用の糸で4つくらいのビーズをまとめて1つにして、立体になる縫い方で縫っています。
ウミウシもたくさんの種類がいるので、全種類作品として作っていきたいです。
佐近さんが制作したウミウシのブローチ
写真提供:佐近千皓さん
―話は変わりますが、佐近さんは、どのようなきっかけで上士幌町に移住されたのですか?
上士幌町には、2022年に移住してきました。
きっかけは、こども園の幼児教育支援コーディネーターが地域おこし協力隊として募集されていて、その仕事に興味を持ったからです。
―ハレタのチャレンジshopはどうやって知りましたか?
幼児教育支援コーディーネーターの同僚から教えてもらいました。
すでにネット販売もしていましたし、出品できるならやってみようと思って出店しました。
―棚貸しではありますが、店頭販売とネット販売での違いは感じましたか?
上士幌町は神奈川県と比べて当然人口規模が小さいので、店頭で並べても、お客さんに見てもらえないのでは?と思っていましたが、思っていた以上に手に取って見てくれる方が多く、自分の作品で喜んでもらえることを実感しました!
それとチャレンジshopに出店してから、初めて対面販売もやりました。
―初めての対面販売はどうでしたか?
作品を褒めてくれる方が多くて、すごくびっくりしました。
前向きなお言葉をたくさんいただけるので、それがモチベーションになっています。
私は仕事をしながら刺繍を続ける自信がなかったため、刺繍作家としての活動もいつ終わってもおかしくないなと自分では思っています。
なので今続けられているのは、対面販売でお客さんと直接コミュニケーションをとれているからだと思います。
―前向きなお言葉とありましたが、印象に残っている言葉はありますか?
「ひとつひとつすごく丁寧で、刺繍だけじゃなくて、きっと他のことも大事にするんだね」と言っていただけたときはすごく嬉しかったです。
―作品を通して、お客さんとあたたかいコミュニケーションをとっていらっしゃるのを感じます。海の生物をよくモチーフにされていますが、なにか理由はありますか?
そうですね。
海の生き物が好きで、小さい頃から絵を描いていました。
海の生き物以外の動物は、犬のブローチなども作りますが、オーダーでお受けして制作のきっかけとなることが多いです。
―今後やりたいことはありますか?
海の生き物をモチーフにした作品を集めて、水族館のような個展を開きたいので、作品を作りためていきたいと思っています。
―水族館ぜひ見たいです。開催予定は具体的に決めていらっしゃいますか?
今年の上士幌町町民文化祭で披露したいと思っています。
今後の意気込みを語る佐近さん
毎年11月に開催される町民文化祭では、書道・写真・文芸・陶芸・手芸・児童作品など、子どもからシニア世代まで町民の力作が勢揃いします。
今年は佐近さんの水族館が見られるかもしれないと思うと、今から町民文化祭が楽しみです。
ハレタかみしほろでは、現在チャレンジshopハレたな屋の出店希望者を募集しております。手作りは好きだけど販売なんて・・・と思っている方。
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担当 小川