子どもたちへ贈るクリスマスプレゼント〜夜空を彩るバーナーグロー〜
12月22日、認定こども園ほろんの子どもたちに『サプライズ企画』で元気になってもらおう!というイベントが行われました。題して、こども園キッズに「クリスマスプレゼント」プロジェクトwith上士幌高校熱気球部!!
(冒頭写真提供:上士幌町役場)
WRITER
苅谷 美紅 (かりや みく)
北海道千歳市出身。テレビ番組ADをしていた東京生活から、青年海外協力隊としてブラジルへ。コロナ帰国後、MY MICHI2期生を経て、取材メンバーとして活動しています。マイブームは朝起きて熱気球を探すこと。
企画をしたのは役場の商工観光課、北海道バルーンフェスティバル組織委員会 事務局。このコロナ禍で様々なイベントが中止になり、子どもたちもかなり寂しい日々を過ごしているのでは?そう考えた事務局がこども園の前にある役場駐車場で熱気球を立ち上げるサプライズを企画しました。その様子を写真と共にお伝えします。
今回のプロジェクトでは、認定こども園ほろんの子どもたちへクリスマスプレゼントを渡すこと、そして、赤・白・緑というクリスマスカラーになっている上士幌高校の熱気球「上士幌高校Ⅳ号」のナイトバルーングローが計画されていました。
会場の周りには、アイスキャンドルが設置されています。火が灯され、空が暗くなると、イルミネーションと共にクリスマスを感じさせてくれました。
さらに運ばれて来たのは子どもたちのために用意された、プレゼント。中身はお菓子の詰め合わせだそうです。
こども園の玄関から会場までの道には、こんな看板も設置されていましたよ。
プレゼントは、サンタ衣装を着た上士幌高校熱気球部の生徒たちから子どもたちに手渡されていました。
プレゼントは未就学児を対象にしたもので、こども園の先生方が、プレゼントをもらった子どもたちの名前をチェックし、この日お休みしていた子どもたちにも後日渡されたそうです。
イベントには上士幌町のキャラクターほろんちゃんも登場。サンタ帽をかぶり、マスクをしていました。大人気のほろんちゃん、子どもたちに囲まれていて、とても賑やかでした。
そして、一際目を引いたのが、暗くなった駐車場で上がっていたオレンジ色の炎。
熱気球を空に浮かせるためのバーナーですが、ものすごい勢いで炎が上がるので、子どもたちも興味津々でした。
子どもたちが大きな声で「メリークリスマス!」と叫ぶと、
一斉噴射。バーナーの炎が3本、間近で見ると圧巻でした。
ちなみにこの炎、オレンジ色をしていますが、通常熱気球を飛ばす際の炎は青色をしています。オレンジ色の炎は、牧場の上を飛んでいるときなど、牛を驚かせないために使う小さい炎なのだそうです。暗い夜に、オレンジ色の炎、とても美しかったです。
この日、たくさんの親子が楽しみにしていたであろう熱気球「上士幌高校Ⅳ号」のナイトバルーングロー、結果としては中止となってしまいました。
この日の夕方から夜にかけての天気は晴れ。ですが、風が吹いており熱気球を立ち上げるには決して良い状況ではありませんでした。今回の企画を進める商工観光課の佐藤泰将課長も「一瞬でも風が止めば、一気に立ち上げて、写真だけでも撮りたい」と話し、球皮を広げてその時を待っていました。
そして、17時過ぎ、熱気球の立ち上げを試みるも、風が強く断念。残念ですが、ナイトグローはまたの機会のお楽しみとなってしまいました。
今回、サプライズ企画とのことで、こども園の保護者の皆さんにのみお知らせをしてのイベント開催だったそうです。保育園・幼稚園の無料化など、子育て支援に力を入れている上士幌町。親御さんへの支援だけでなく、このコロナ禍でイベントが減ってしまった子どもたちに少しでも楽しんでもらえるよう、こんなサプライズ企画を行なっていたのですね。おうち時間が増えた2020年、子どもたちにとっては嬉しい思い出になったのではないでしょうか。