【上士幌町】介護職員初任者研修受講者インタビュー
まちづくり会社では上士幌町からの委託事業として、町内における介護人材の確保や町内介護事業所に就労している職員のスキルアップなどの目的で「介護職員初任者研修」事業を行っています。
今回は社会福祉法人上士幌福寿協会のすずらん荘に勤務されながら介護職員初任者研修を受講された福田浩枝さんに、お話をお伺いしました。
介護職員初任者研修の詳細については過去の記事をご覧ください。
>>さまざまな業種で活かせる資格取得を―「介護職員初任者研修」
WRITER/PHOTOGRAPHER
土門 史幸
フリーカメラマン。2021年6月から上士幌町で地域おこし協力隊としてまちづくり会社で活動中。苫小牧市出身。写真や動画で地域の魅力を伝えたい。空・水中ドローンも扱えます。
− ご家族の介護経験がきっかけに
福田さんが最初に介護の仕事に興味を持つきっかけとなったのは、ご家族の介護を経験されたことでした。
そのときに介護のことをもっと勉強したい、介護を仕事にしたいと考えるようになったそうです。
その後、現在の職場である福祉施設で実際に働き始めたときに、家庭での介護と仕事しての介護の違いに戸惑うことがたくさんあり、スキルアップのために介護職員初任者研修を受講することを決心されました。
− 介護職員初任者研修を受講して
まずは、介護職員初任者研修を受講されて大変だったことをお聞きしました。
社会保障制度や高齢者福祉、介護保険制度や介護サービス、認知ケアや高齢者の病気についてなど初めて知ることばかりで覚えていくことが大変だったそうです。
介護職員初任者研修は入門的な研修なので、介護について経験や予備知識がなくても、介護全般について理解を深めることができます。
福田さんもこの研修で知らなかったことをたくさん学び、理解ができるようになったとお話しいていただきました。
− 研修で学んだことを活かす
次に介護職員初任者研修で得た知識を現在のお仕事にどう活かされているのかお聞きしました。
利用者に対する直接的な介助のほか、健康状態の特徴の把握やベットメイキングなどケアなどに具体的に活用できているとお話ししていただきました。
知識が増えたことで、利用者の方に対してゆっくりとお話をするなど落ち着いた対応をとることもできるようになったそうです。
福田さんの職場であるすずらん荘は特に身体機能が低下している方もいるので、学べたことはとても大きいとお話ししていただきました。
− 資格取得で変わった利用者との距離
介護職員初任者研修の最後には修了試験があり、試験に合格することで資格として扱われます。
福田さんには資格を取得したことで仕事に対する向き合い方がどう変わったのかお聞きしました。
資格を取得する前は自分のやり方に自信がないことも多かったけれど、研修を受けたことにより知識が身につき「こういうことだったんだ」と、自分自身でも納得しながら仕事ができるようになったそうです。
利用者の方の体調や気分の変化に気づきやすくなりコミュニケーションも活発にとれるようになったとお話ししていただきました。
言語でのコミュニケーションだけでなく失語症の利用者の方のケアにおいても、利用者の方が何を求めているのか徐々に理解できるようになってきたそうです。
また、資格を取得する前はほとんど日勤でお仕事されていたそうですが、資格取得後は夜勤も任されるようになりました。
福田さんご自身も研修を受講したことによりさまざまな対処法を学んだので安心して夜勤に入れるとお話ししていただきました。
− 感謝の言葉ひとつで頑張れる
介護の仕事をしていて、福田さんがどんなときにやりがいを感じられるかお伺いすると、やはり利用者の方から感謝されたときに一番やりがいを感じるとお話ししていただきました。
「ありがとう」という利用者の方の言葉が福田さんの原動力となり、介護の仕事をやっていて良かったと改めて感じるそうです。
− チームワークの大切さ
そんな福田さんでも仕事の中で辛さを感じることがあります。
そんなときは、一人で抱えているより職場内でコミュニケーションを取り、自分の想いを聞いてもらうようにしているそうです。
誰かに聞いてもらえる環境がないと気持ちが追い込まれてしまい仕事を続けることが難しくなってしまうので、すぐに共有できる環境が大事だとお話ししていただきました。
福田さんによると、今の職場である福寿協会はすごくまとまりがあり、介護職が初めてでも優しい先輩たちから指導を受けられるので頑張っていこうという気持ちになるそうです。
介護というとただ大変だというイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、実際に取材をしてみたところ、利用者の方が自分の家でくつろいでいるようなあたたかい環境がありました。
それは勤務されている皆さんが利用者の皆さんと一生懸命コミュニケーションを図り、職場全体で信頼関係を気づいているからこそだと思います。
− 福田さんからのメッセージ
最後にこれから介護職員初任者研修の受講を考えている方や介護福祉に関する仕事をしたい方へのメッセージをお聞きしました。
「将来、高齢者は増加するので親の介護をする方が多くなると思います。介護職員初任者研修を受けることで、知識や技術が身につき役立ち自信になります。まずは介護職員初任者研修の合格を目指すことがとてもいいと思います」
上士幌町では年に1回介護職員初任者研修を行なっています。
研修は基礎的な内容となるので、身近な方のサポートに役立てたいという方や介護の仕事についてご興味のある方は受講を検討してみてはいかがでしょうか。
※上士幌町では令和2年度から新型コロナウィルス感染拡大防止に係る臨時的な取り扱いとして、自宅学習を中心としたカリキュラムとし、講義は最小限にとどめて実施しています。
(一部写真提供:上士幌福寿協会)
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